ぼちぼちと亀の歩みではありますが、みなさんに歴史遺産学科をご理解いただけるよう、
学科の活動や授業内容をブログでお知らせしていこうと思っています。
今日は文化財保存修復コースの授業をご紹介します。
掛け軸の汚れ除去作業 |
先日、「被災文化財ERプロジェクト」をご紹介いたしました。
文化財レスキュー作業は、被災地にある文化財を安全な場所に移動して、一時保管します。
また、文化財の状態により、応急処置が必要です。
特に紙などの有機物で構成されている文化財は、水に濡れた状態では、カビが生えたり、
腐って修復不能となってしまいます。それを防ぐために、応急処置を行います。
装潢文化財の保存修復が専門の大林先生の3回生ゼミでは、今、被災文化財の
応急処置を授業の一環として行っています。
今回の授業では、海水に浸かり、汚れてしまった掛け軸から、泥などの汚れを取り除いて
塩分を洗い流す作業をしています。
根気だけでなく、繊細さ、丁寧さを要する作業ですが、大林先生指導のもと、学生たちも
積極的に作業に取り組んでいます。
このように、被災文化財レスキュー作業を体験することで、将来起こりうる災害に対応
できる人材を育てていきます。