歴史遺産学科の事務担当Jです。
本学は前期授業が終了しました。26日~28日の3日間は合評期間です。
歴史遺産学科では、1回生の研修旅行発表会、文化財保存修復コース4回生の
卒業論文中間発表会を行っています。
発表会の様子は、また後日ブログでご紹介したいと思います。
さて、今回は歴史遺産学科の全学生が携わる、お茶室の維持管理をご紹介します。
まずはお茶室の紹介から。
造形大のお茶室は、もとは旧UFJ銀行京都支店(元三和銀行京都支店)4階にありました。
1961年に作られ、裏千家14代無限斎(淡々斎)碩叟宗室によって好まれたお茶室です。
そのお茶室が入っていたビルが解体されることになり、裏千家からの寄贈を受けて、
本学にお茶室を移築・再生し、2008年4月7日に席披きをおこないました。
お茶室は玄関・寄りつき4畳・茶室12畳半・次の間7畳半・水屋・露地土間という間取りです。
移築前の「颯々庵(さつさつあん)」というお名前を、本学でも引き継いでいます。
この素敵なお茶室「颯々庵」の維持・管理を歴史遺産学科全員で行っています。
毎月1回、歴史遺産学科の学生達がお茶室の掃除をします。
上から順番に埃を落としましょう。まずははたきからです。 |
ただの掃除・・・?と思われるかもしれませんが、実は大切なことなのです。
みなさんは、畳や桟、欄間、床の間、障子、襖など、日本家屋の掃除の仕方や
扱い方、建物内に入った時の注意点などをご存知でしょうか。
歴史遺産学科ではフィールドワークや、以前ご紹介した寺町調査など様々な場面で、
寺社や町家にお邪魔する機会がたくさんあります。
日本家屋での振る舞いや礼儀などを事前に知っておかないと、見学先や調査先で
失礼なことをしてしまうかもしれません。
そのため、このお茶室で日本家屋に慣れ、扱い方、注意点を知っておく。これが重要なのです。
そんな意味がこめられたお茶室掃除。
学生さんだけでなく先生も一緒にお掃除します。
みなさん、頑張ってくださいね。
お掃除を頑張った後は、お茶を一服。至福ですね。
大学内というのを忘れてしまいそうな静かな空間です。 |