文化財保存修復演習Ⅰでは京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる
仏像2躰をお預かりして、仏像の修復技術を学んでいます。
2012年6月14日はその授業の4回目でした。
今回はまず、とれてしまっている台座の框を接着する作業をしました。
元の通りに並べ、どこをどう接着させればよいかを確認します。
接着剤にはニカワを用い、前日から30%に溶かして使えるように準備しておきました。
ドライヤーを使って框の接着させる面を温めてからニカワを塗りました。
こうすることによりニカワがすぐに固まってしまうことを防ぎます。
ある程度温まったら接着させました。
木が痩せてしまってピッタリ合わない箇所がありました。
そこはヒノキの薄い材を挟んでニカワで固定しました。
今日の框の作業はこれまででニカワが固まるのを待ちます。
彫りながら何度も形を確認します。
山崎先生のご指導をいただきながら彫りました。
今回はまだ完成には至りませんでした。
班を分け、修理報告書を作成するための仏像の写真をトレースする作業も行いました。
トレースに使用した写真がこちらです。
トレーシングペーパーを使って上の写真を写しました。
以上が2012年6月14日の進捗状況です。
次回の作業は6月28日の予定です。