文化財保存修復演習Ⅰでは京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる
仏像2躰をお預かりして仏像の修復技術を学んでいます。
2012年7月12日はその授業の6回目でした。
1.如来の台座
授業外の時間で作業していただいた台座と框です。
埃を払い、漆を塗っていただききれいになりました。
光背の軸棒は完成させることができましたので組み立ててみました。
仏像と光背を合わせると完成したときの様子が見えてきます。
枘の部分もしっかり機能しています。
2.如来
右手を補う作業も進みました。
山崎先生に形の調整をしていただき取り付ける作業に移ります。
彫った手に手首分の部材を足します。
手首の形に整え、竹の串で仏像、手首、仏手の3つをつなげます。
今回はつなげるところまでには至りませんでした。
3.文殊菩薩
解体し、クリーニングした文殊菩薩の接着を行いました。
足の部材と胴体の部材の接着になります。
框の接着と同様にニカワを用いて接着しました。
接着後の様子です。
接着後、両部材の間に隙間があったのでそこを補うことになりました。
腹部の衣文と合わせてヒノキ材で彫る作業をしました。
以上が7月12日までの進行状況でした。
授業時間での作業は以上になります。
今後の作業については授業時間外での作業になると思われますが
詳細は未定です。