2012年7月2日月曜日

文化財保存修復演習Ⅰ(京都府舞鶴市布敷地区に伝わる仏像の修復) vol.4


文化財保存修復演習Ⅰでは京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる
仏像2躰をお預かりして仏像の修復技術を学んでいます。
2012年628日はその授業の5回目でした。

各々担当に分かれての作業が多くなってきました。
如来の光背の軸棒を新しく補うために彫ることになりました。


 
元の軸棒は蟻枘の部分が擦り切れて機能しなくなっています。このため光背がうまく立ちません。


 

形を確認しながら彫り進めていきます。



これは如来台座の框の作業です。
前回の接着時に補たヒノキ材の余分を除去し、砥粉と漆と水を混ぜた
錆を授業外の時間に塗っておきました。



授業時間ではその上からテレピン油を混ぜた漆を塗りました。
 

トレース作業も仕上げに移っていきます。


立体的なところ、写真からは判断が難しい具体的なところは実物を参考にしながら描きました。
  

トレース作業班はそれが終わると裳先を彫りました。


山崎先生のご指導をいただきながら彫り進めました。
前回同様、彫りやすい桐材を用いて形を確認します。


 如来は右手も欠損しているのでそれを補うために彫る作業も行いました。



のこっている左手の形を参照にしながら形を決めます。
江戸時代の仏像手なので厚みの少ない仏手です。

形を決めたら彫り進めます。授業時間内には完成まで至りませんでした。

 今回の作業では時間内に文殊菩薩を接着するところまで予定していました。



 しかしいろいろな作業を併行して行っているうちに接着剤のニカワを熱し過ぎてしまい、 
それが固まってしまいました。この接着作業は次回までにすすめておくことになりました。



以上が628日までの進行状況でした。
次回作業日は712日の予定です。


2012年6月15日金曜日

文化財保存修復演習Ⅰ(京都府舞鶴市布敷地区に伝わる仏像の修復)vol.3


文化財保存修復演習Ⅰでは京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる
仏像2躰をお預かりして、仏像の修復技術を学んでいます。 
2012年614日はその授業の4回目でした。

今回はまず、とれてしまっている台座の框を接着する作業をしました。


 
元の通りに並べ、どこをどう接着させればよいかを確認します。


 
 接着剤にはニカワを用い、前日から30%に溶かして使えるように準備しておきました。



ドライヤーを使って框の接着させる面を温めてからニカワを塗りました。
こうすることによりニカワがすぐに固まってしまうことを防ぎます。  


 
ある程度温まったら接着させました。


木が痩せてしまってピッタリ合わない箇所がありました。
そこはヒノキの薄い材を挟んでニカワで固定しました。
今日の框の作業はこれまででニカワが固まるのを待ちます。


 前回からの続きで裳先を補うためにそれを彫刻する作業も行いました。

 彫りながら何度も形を確認します。
  




山崎先生のご指導をいただきながら彫りました。
今回はまだ完成には至りませんでした。



班を分け、修理報告書を作成するための仏像の写真をトレースする作業も行いました。
トレースに使用した写真がこちらです。




トレーシングペーパーを使って上の写真を写しました。


以上が2012614日の進捗状況です。
次回の作業は628日の予定です。


2012年6月6日水曜日

学科紹介展Part2 (期間:6/6~6/15)

みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
今日は金星の太陽面通過が見られる日だそうです。
次回は115年後の2117年とのこと。
今日は貴重な一日になりそうですね。

さて、本日より10日間、学科紹介展part2が開催されます。
今回は歴史遺産学科を含む7学科が出展しております。
歴史遺産学科は、先生方がどういう研究や調査活動をしているのかを
中心に、パネル展示をしています。
先生方の活動を通じて、学外、学内のみなさまに歴史遺産学科で
学べること、活動内容をご理解いただければ幸いです。



「学科紹介展Part2」
展示期間:6月6日(水)~6月15日(金) 11:00~18:00 (6月10日(日)は除く)
展示会場:ギャルリ・オーブ(本学人間館1階) 
出展学科:環境デザイン学科・歴史遺産学科・映画学科・芸術表現・アートプロデュース学科
こども芸術学科・情報デザイン学科・空間演出デザイン学科        計7学科
入   場:無料

以上   

特に伊達先生の展示では、新作の瓜生山剣鉾を制作し、展示しています。
素晴らしい出来栄えとなっておりますので、一見の価値あり!ですよー。

お時間がございましたらご高覧くださいますようお願い申し上げます。

2012年6月3日日曜日

文化財保存修復演習Ⅰ(京都府舞鶴市布敷地区に伝わる仏像の修復)vol.2


文化財保存修復演習Ⅰでは京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる
仏像2躰を預かりして仏像の修復技術を学んでいます。
2012531日はその授業の3回目でした。


表層部が浮き上がって剥がれかかっている箇所をフノリを用いて仮の剥落止めをしました。


前回までの授業で解体できる箇所は解体しています。
解体したパーツごとに分かれて剥落止めを行いました。




如来の損失してしまっている裳先を彫るために裳先の形を予想して木材に描きました。

 
山崎先生の説明の後、全員が裳先を描きました。
今回は柔らかく彫りやすい桐材を用いました。
次回はこれを彫っていく予定です。

以上が2012531日の授業の進捗状況です。
授業の進捗状況は随時更新していく予定です。







2012年5月30日水曜日

6/2(土),3(日) オープンキャンパスについて

みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
水無月に入ろうかという時期にさしかかってきました。
さすがに日中は暑さを感じるようになってきましたね。

さて、今週土日は本学のオープンキャンパスです!
先日の記事でお伝えいたしましたが、6/2(土)のみフィールドワークを実施いたします。
行き先は詩仙堂です。(詩仙堂HP:http://www.kyoto-shisendo.com/)
今は若葉が美しい時期ですので、詩仙堂拝観は一服の清涼剤になるのではないでしょうか。

申込方法は下記の要領で行います。
みなさまどうぞお気軽にお越しくださいませ。


 記

<詩仙堂フィールドワーク>
申込方法:当日受付
申込期間:6/2(土) 10:00~12:00
申込場所:歴史遺産学科ブース
実施時間:6/2(土) 15:00頃 大学出発 → 16:15頃  大学解散(1時間強程度を予定)
行き先:詩仙堂
引率者:仲隆裕先生(歴史遺産学科・学科長)
定員:15名程度(先着順とさせていただきます)

備考:①当日14:45までに歴史遺産学科ブースに再集合をお願いいたします。
        ②当日は歩きやすい靴、服装で来てください。また、靴下を必ず着用してきてください。
        ③雨天の場合、小雨であれば決行いたします(大雨の場合は中止)。
     中止の場合は、14:45の再集合時にアナウンスいたします。
        ④雨対策をしてください(傘やタオル、換えの靴下をご用意願います)。
        ⑤6/2(土)のみの開催です。6/3(日)のオープンキャンパスでは実施いたしません。

以上です。

オープンキャンパスでは、フィールドワーク以外にも、紙漉き、塗り絵などのワークショップも
開催しております。是非、歴史遺産学科ブースにお立ち寄りくださいませ。
みなさまにお会いできることを楽しみにしております。

2012年5月22日火曜日

文化財保存修復演習Ⅰ(京都府舞鶴市布敷地区に伝わる仏像の修復)


文化財保存修復演習Ⅰは3回生の授業です。今年度は客員教授の山崎隆之先生の指導をいただいて、京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる仏像2躰をお預かりして、演習授業の中で仏像の修復技術を学んでいます。
修理を行うことになった2躰の仏像は、仲学科長のご出身地である京都府舞鶴市布敷地区に江戸時代から伝わるもので、弥勒堂と文殊堂にそれぞれ伝わってきたものです。仏像表面の漆箔の剥落がめだつことから、このたび歴史遺産学科で仏像の保存修復に協力することになりました。 


本年1月に、学科長の仲先生のご案内で、舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に
それぞれ安置された仏像の事前調査に伺いました。




 山崎先生が地元の方に仏像の解説を行っているところです(2012年1月31日)




 4月に入って布敷公民館まで学生と一緒に仏像の搬出に伺いました(2012年4月2日)





山崎先生の1回目の授業で、大学に搬入した仏像の説明を受けたあと、
各部の計測を行いました(2012426日)





2回目の授業では写真撮影を行い、各部の保存状態について、
山崎先生から説明を受けました(5月17日) 




そのあと台座の裏に付着した余分なニカワを取り除き、解体を始めました(2012年5月17日)


 
以上が現在までの進捗状況です。
授業の進展度や新発見の事実を今後、随時ご報告する予定です。



2012年5月10日木曜日

オープンキャンパス

みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか。
学生達はお休みを満喫したようで、ゴールデンウィーク明けはみんな
晴れ晴れとした様子がうかがえます。いいですね~。

さて、本学では、4月29日(日)に今年初めてのオープンキャンパスを開催しました。
来場者がたくさんお見えになって、大盛況でした。

歴史遺産学科ブースも多くの方にお越しいただき、先生も学生スタッフも嬉しい悲鳴!

歴史遺産学科のブース。たくさんのご訪問、ありがとうございます。
来場者の方の質問に先生方がお答えしています。


特に好評だったのが、今年初めて実施した紙漉きのワークショップでした!
スタッフと一緒に紙漉き体験中。うまく漉けたかな?

このワークショップでは、自分で漉いた和紙を持ち帰っていただけます。
体験したみなさんに楽しんでいただけたようで、嬉しい限りです。
ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。


次回のオープンキャンパスは6月2日(土)、3日(日)の2日間です。
今回実施しましたワークショップはもちろんのこと、6月2日(土)のみですが、
歴史遺産学科フィールドワークを実施予定です。
フィールドワークでは、仲先生引率で詩仙堂を見学いたします。
詳細は後日、本ブログでお知らせいたしますので、宜しくお願いいたします。


ではでは、今日はこの辺で失礼します。