2012年7月18日水曜日

文化財保存修復演習Ⅰ(京都府舞鶴市布敷地区に伝わる仏像の修復) vol.5


文化財保存修復演習Ⅰでは京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる
仏像2躰をお預かりして仏像の修復技術を学んでいます。
2012年7月12日はその授業の6回目でした。


1.如来の台座
授業外の時間で作業していただいた台座と框です。
埃を払い、漆を塗っていただききれいになりました。


 光背の軸棒は完成させることができましたので組み立ててみました。



 仏像と光背を合わせると完成したときの様子が見えてきます。



 枘の部分もしっかり機能しています。




2.如来
右手を補う作業も進みました。
  山崎先生に形の調整をしていただき取り付ける作業に移ります。



彫った手に手首分の部材を足します。
手首の形に整え、竹の串で仏像、手首、仏手の3つをつなげます。
今回はつなげるところまでには至りませんでした。




3.文殊菩薩
 解体し、クリーニングした文殊菩薩の接着を行いました。
足の部材と胴体の部材の接着になります。



框の接着と同様にニカワを用いて接着しました。



 接着後の様子です。



 接着後、両部材の間に隙間があったのでそこを補うことになりました。



 腹部の衣文と合わせてヒノキ材で彫る作業をしました。



以上が7月12日までの進行状況でした。
授業時間での作業は以上になります。
今後の作業については授業時間外での作業になると思われますが
詳細は未定です。





2012年7月2日月曜日

文化財保存修復演習Ⅰ(京都府舞鶴市布敷地区に伝わる仏像の修復) vol.4


文化財保存修復演習Ⅰでは京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる
仏像2躰をお預かりして仏像の修復技術を学んでいます。
2012年628日はその授業の5回目でした。

各々担当に分かれての作業が多くなってきました。
如来の光背の軸棒を新しく補うために彫ることになりました。


 
元の軸棒は蟻枘の部分が擦り切れて機能しなくなっています。このため光背がうまく立ちません。


 

形を確認しながら彫り進めていきます。



これは如来台座の框の作業です。
前回の接着時に補たヒノキ材の余分を除去し、砥粉と漆と水を混ぜた
錆を授業外の時間に塗っておきました。



授業時間ではその上からテレピン油を混ぜた漆を塗りました。
 

トレース作業も仕上げに移っていきます。


立体的なところ、写真からは判断が難しい具体的なところは実物を参考にしながら描きました。
  

トレース作業班はそれが終わると裳先を彫りました。


山崎先生のご指導をいただきながら彫り進めました。
前回同様、彫りやすい桐材を用いて形を確認します。


 如来は右手も欠損しているのでそれを補うために彫る作業も行いました。



のこっている左手の形を参照にしながら形を決めます。
江戸時代の仏像手なので厚みの少ない仏手です。

形を決めたら彫り進めます。授業時間内には完成まで至りませんでした。

 今回の作業では時間内に文殊菩薩を接着するところまで予定していました。



 しかしいろいろな作業を併行して行っているうちに接着剤のニカワを熱し過ぎてしまい、 
それが固まってしまいました。この接着作業は次回までにすすめておくことになりました。



以上が628日までの進行状況でした。
次回作業日は712日の予定です。


2012年6月15日金曜日

文化財保存修復演習Ⅰ(京都府舞鶴市布敷地区に伝わる仏像の修復)vol.3


文化財保存修復演習Ⅰでは京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる
仏像2躰をお預かりして、仏像の修復技術を学んでいます。 
2012年614日はその授業の4回目でした。

今回はまず、とれてしまっている台座の框を接着する作業をしました。


 
元の通りに並べ、どこをどう接着させればよいかを確認します。


 
 接着剤にはニカワを用い、前日から30%に溶かして使えるように準備しておきました。



ドライヤーを使って框の接着させる面を温めてからニカワを塗りました。
こうすることによりニカワがすぐに固まってしまうことを防ぎます。  


 
ある程度温まったら接着させました。


木が痩せてしまってピッタリ合わない箇所がありました。
そこはヒノキの薄い材を挟んでニカワで固定しました。
今日の框の作業はこれまででニカワが固まるのを待ちます。


 前回からの続きで裳先を補うためにそれを彫刻する作業も行いました。

 彫りながら何度も形を確認します。
  




山崎先生のご指導をいただきながら彫りました。
今回はまだ完成には至りませんでした。



班を分け、修理報告書を作成するための仏像の写真をトレースする作業も行いました。
トレースに使用した写真がこちらです。




トレーシングペーパーを使って上の写真を写しました。


以上が2012614日の進捗状況です。
次回の作業は628日の予定です。


2012年6月6日水曜日

学科紹介展Part2 (期間:6/6~6/15)

みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
今日は金星の太陽面通過が見られる日だそうです。
次回は115年後の2117年とのこと。
今日は貴重な一日になりそうですね。

さて、本日より10日間、学科紹介展part2が開催されます。
今回は歴史遺産学科を含む7学科が出展しております。
歴史遺産学科は、先生方がどういう研究や調査活動をしているのかを
中心に、パネル展示をしています。
先生方の活動を通じて、学外、学内のみなさまに歴史遺産学科で
学べること、活動内容をご理解いただければ幸いです。



「学科紹介展Part2」
展示期間:6月6日(水)~6月15日(金) 11:00~18:00 (6月10日(日)は除く)
展示会場:ギャルリ・オーブ(本学人間館1階) 
出展学科:環境デザイン学科・歴史遺産学科・映画学科・芸術表現・アートプロデュース学科
こども芸術学科・情報デザイン学科・空間演出デザイン学科        計7学科
入   場:無料

以上   

特に伊達先生の展示では、新作の瓜生山剣鉾を制作し、展示しています。
素晴らしい出来栄えとなっておりますので、一見の価値あり!ですよー。

お時間がございましたらご高覧くださいますようお願い申し上げます。

2012年6月3日日曜日

文化財保存修復演習Ⅰ(京都府舞鶴市布敷地区に伝わる仏像の修復)vol.2


文化財保存修復演習Ⅰでは京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる
仏像2躰を預かりして仏像の修復技術を学んでいます。
2012531日はその授業の3回目でした。


表層部が浮き上がって剥がれかかっている箇所をフノリを用いて仮の剥落止めをしました。


前回までの授業で解体できる箇所は解体しています。
解体したパーツごとに分かれて剥落止めを行いました。




如来の損失してしまっている裳先を彫るために裳先の形を予想して木材に描きました。

 
山崎先生の説明の後、全員が裳先を描きました。
今回は柔らかく彫りやすい桐材を用いました。
次回はこれを彫っていく予定です。

以上が2012531日の授業の進捗状況です。
授業の進捗状況は随時更新していく予定です。