2012年11月21日水曜日

2回生研修旅行(文化財保存修復コース)

みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
京都は今が紅葉の盛りです。
先日洛北の紅葉を見てきましたが、雨にけぶる紅葉が美しかったです。

さて、11月18日(日)に文化財保存修復コースの2回生研修旅行を実施いたしました。
研修旅行当日は雨に降られることもなく、フィールドワークに最適な気候でした。
今回の見学先は彦根城博物館と彦根城、玄宮園、楽々園です。

彦根城博物館では、まず最初に学芸員の青木俊郎氏に博物館概要や古文書の修復方法、
古文書から読み取る歴史などについて解説していただきました。
文化財保存修復コースの学生のために古文書修復のお話を修復前、修復後の写真を
まじえてしていただき、そのお心遣いに感謝しております。

学芸員の青木さんが解説をしてくださいました。ありがとうございます。

学生達もメモを取りつつ、青木さんのお話に耳を傾けています。

青木さんからご説明いただいた後、博物館の展示見学をしました。
学生が熱心に博物館見学をしている様子を見ると、みんなやっぱり
文化財に並々ならぬ興味を持ってるんだなーというのが伝わってきました。


博物館見学後、お昼休憩をはさんで、彦根城に登城です!
大林先生が石垣について熱く語っています。お城好きの血が騒ぎますね~。
彦根城には多くの見学者がいらっしゃり、私達がたどり着いた時には、30分待ちの状態でした。
みんな急な階段をそろりそろりと上りながら、お城の内部を見学し、また外の景色を眺め、
心ゆくまでお城を堪能していました。


お城を後にし、玄宮園および楽々園を見学。
昨年度、文化遺産コース2回生研修旅行では楽々園は修理中で、
修理中の様子を見学させていただいたのですが、今年度は修理後の建物を
拝見することができました。
修理後の楽々園。みんな順番にじっくり見てね。

 研修旅行の最後にみんなで集合写真をパチリ!
研修旅行楽しかったねー!

今回も充実した素敵な研修旅行となりました。みなさん、お疲れ様でした。

2012年11月7日水曜日

「平安遷都ものがたり」時代行列

さる1021日(日)、平安宮大極殿跡を中心として「平安京遷都ものがたり」という時代行列が行われました。歴史遺産学科では、京都市からの呼びかけに応じて伎楽・舞楽衣裳の制作を引き受けて、さらに行列メンバーとして参加しました。前日まで制作に追われる日々でしたので、ここでまとめて成果を報告したいと思います。



9月19日(水)
舞楽装束の裲襠を作っているところ。本来は唐織りですが、今回は予算と時間の都合により、サテン生地で色味だけを表現します。

 

923日(日)
学園祭において学科のブースの展示に使用されました。伎楽の呉女と舞楽の納蘇利です。大きさは実物にならっていますのでかなり大きく、紐を駆使してボディに着付けています。また学園祭中には、着付け体験として何人かの方に楽しんでいただきました。


109日(火)
段々と修羅場を迎えつつあります。ゼミで引き受けていたのですが、もうゼミ生も学年も関係なく手伝ってもらっています。


1011日(木
衣裳制作の主力メンバーです。この日は京都新聞の取材が入りました。また桓武天皇の袍も制作して欲しいとのことで、急きょ生地を買い足して裁縫に励んでいます。


京都新聞の掲載写真は、大学が誇る大階段で撮影されました。新聞では面を外して手にした写真でしたので、ここでは面を着けた勇姿をどうぞ。
右より伎楽の力士・呉女・崑崙、舞楽の納蘇利・陵王、そして桓武天皇(あっ!この御方は!?)です。

衣裳制作の本当の修羅場は最後の一週間だったのですが、そのためか制作風景の写真がありません。最後は連日21時過ぎまで学科のラウンジで裁縫です。
とはいえ、雑談もまじる楽しい時間でもありました。計7着まで仕上がることがわかると、当日は誰が何を着ようかという話にもなり、達成感を感じつつ励んでいました。




「平安遷都ものがたり」時代行列当日

10時に集合し、移動ルートの確認をかねて出発点の京都アスニーに向かいます。
この日は暑さが予想されましたので、面はまだ着けていません。

今日最初のお仕事は、会場受付の横で入場者に対する衣裳解説です。
還城楽も加わりました。桓武天皇も冠をかぶり笏を手にして威儀を正しています。

 
説明を聞いている参加者です。
この日は付き添いやカメラマンとして応援に来てくれた学生達もいました。



この日は他大学の学生も行列に参加しており、そちらでは奈良市からお借りした衣裳を着用していたのですが、余りが生じたとのことで、応援組にも衣裳が配られました。
一気に行列参加者が倍増です。皆嬉しそうです。



行列の出発です。
まずは丸太町通りを横断して、豊楽殿跡の会場へ向かいます。面を着けて歩くのは大変ですので付き添いの学生がいます。また長い裾を持つ役の学生もいます。
今回の企画には、平安宮跡の史跡を市民にアピールするねらいがありますので、行列に参加することも歴史遺産学科の大切な役割です。



豊楽殿跡で催された射礼の儀を見つめる桓武天皇以下の一行。



大極殿跡の石碑の建つ公園では、劇団による平安遷都詔の朗読が行われました。
この時だけ冠を渡して桓武天皇役は交代、他のメンバーは後ろに整列して場を荘厳します。

 

最後の内裏内郭回廊跡広場では、平安風の食事を桓武天皇が試食。その後、皆に食事が振る舞われるという趣向です。

皆が整列して見守るなか、桓武天皇は堂々と一芝居演じきりました。

唐菓子・蘇(チーズ)・赤米が振る舞われました。
大仕事を終えた私たちも。すっかりくつろいでご相伴にあずかりました。





最後に全員での記念撮影。お疲れ様でした。


 

2012年9月24日月曜日

9/22,23 3回生学生作品展

みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
やっと涼しくなってまいりました。秋到来です。
これから食欲の秋、読書の秋、勉強の秋ですね。
この秋に何を学ぼうか、色々学びたいことだらけで悩ましいところです。

さてさて、事後報告となりましたが、先週末、本学では学園祭、オープンキャンパス、
3回生学生作品展のトリプルイベントを開催いたしました。
多くの方々がご来場くださいまして、大盛況のうちに幕を閉じました。

今年の学生作品展の様子はこんな感じでした。
歴史遺産学科は毎年のことながら、ゼミ展と銘打っています。
各ゼミの特色が良く出ている展示になりました。

入口。情報デザイン学科の先生に左の看板を作っていただきました。ありがとうございます。

伊達ゼミの剣鉾がお出迎え。目を引きますね~。

会場全体。広い空間をたっぷり使って展示。 
平安時代の舞楽衣装を再現。末松先生と3,4回生の汗と涙の結晶です。

岡田ゼミでは舞楽面、伎楽面を作製しました。年々精度が上がっていますね。スゴイ!
大林ゼミでは鶏卵紙の解説と、実物展示。また、鶏卵紙の再現にチャレンジしました。
何度も試行錯誤し、だいぶ焼付けがうまくできるようになりましたねー。
五島ゼミでは上賀茂社家町の分布地図を作製。ちょっと立体なのです。

末松ゼミでは、一乗寺の文書の実物展示とその解説をしましたよー。

仲ゼミは夏休みに行なった隠岐海士町の発掘調査報告をパネル展示。
仲先生が丁寧に解説をしてくださいました。嬉しいですねー。
歴史遺産学科って何を学んでるの?というのがパッと見て分かる展示となりました。
先生も3回生も製作に力を注いでいました。素敵な展示になって良かったですね。

2012年9月19日水曜日

芸術館の土器整理作業

みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
暑さ寒さも彼岸まで、という言葉を信じて、この京都の暑さを耐えています。
早く秋の涼しさがやってこないものでしょうか。
などと、口を開くと暑い暑いばかり言ってしまう今日この頃ですが、
みなさんは夏バテされてませんか?


さてさて、今日は歴史遺産学科の学生が参加させていただいた活動の紹介です。
本学は、収蔵作品を常設展示している博物館として「芸術館」を設置しています。
この芸術館には、主に考古学者・江上波夫氏コレクションのシルクロード沿線の工芸品約170点、
詩人・宗左近氏からの寄贈を含めた縄文土器、装身具、土偶などのコレクション約200点、
本学顧問の大江直吉氏寄贈の浮世絵師・豊原国周の作品約360点余りを収蔵し、
展示しています。
(芸術館について→http://www.kyoto-art.ac.jp/info/facility/geijutsukan.html)


今回は所蔵品のうち、土器の整理作業をするということで、歴史遺産学科の学生も
作業に参加させていただきました。
芸術館が土器でいっぱいですねー。

たくさんある土器資料を一つ一つ開梱しては、チェックして梱包し・・・の繰り返しですが、
これだけたくさんの資料を一挙に見る機会というのはなかなかありません。
学生達もすごく興味深げに作業をしてしていました。
岡田先生が土器表面をじっくり観察中。
ひとつひとつ丁寧に梱包していきます。


夏休み中、学生達はどうしているのかな?と思って、ふと大学内を見渡してみると、
いろんなところで歴史遺産学科の学生達が活動している様子が見られます。
歴史遺産学科の学生は本当に礼儀正しく、おとなしい学生が多いのですが、
実はひとりひとり情熱に溢れています。
自分の興味があることに積極的に動くところが、本学科の学生の良いところですね。



さ、もうすぐ後期が始まります。
みんなの元気な顔を早く見たいですね~。楽しみにしています。

2012年9月5日水曜日

1回生研修旅行発表会

みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
丸々1ヶ月、ブログをアップしていませんでした。申し訳ありません。
京都の暑さは年々激しくなるようで、9月に入っても衰える気配がありません。
そんな中、歴史遺産学科の学生も教職員も暑さをもろともせず、元気にしています。


さてさて、ご報告が遅くなりましたが、1回生研修旅行発表会の様子をアップしますね。
毎年、歴史遺産学科1回生は6月頃に1泊2日の研修旅行を実施しています。
今年度は6月9,10日に小浜・若狭方面に行ってきました。
研修旅行では、1回生は6班に分かれて、課題を与えられます。
その課題について、班ごとに研修旅行後にレポートをまとめるだけでなく、
期末に設けられている合評期間中に口頭発表を行います。


今回は以下のような課題が1回生に与えられました。
1.熊川宿・鯖街道
2.明通寺
3.若狭歴史民俗資料館
4.妙楽寺
5.萬徳寺
6.神宮寺

1回生の皆さんは、研修旅行前から文献などを調べ始め、実地でフィールドワークを行い、
研修旅行後も調べ物をしたり、ある班では再度現地調査に行ったりと非常に熱心に
課題に取り組んでいました。
また発表日が近づいてくると、班ごとに口頭発表の練習を何度も繰り返している姿を
見かけ、感心しっぱなしでした。

口頭発表の真っ最中!一生懸命頑張ってる姿が素敵!!

その成果が、発表会で存分に発揮されていました。
皆さん緊張の面持ちながら、はきはきと発表し、先生方からの質問に的確に答えていました。
各班の発表時間は30分でしたが、質疑応答が白熱する班が多く、終わってみると、
1班あたり1時間の発表となりました。
長丁場の発表会となりましたが、学生達の発表内容が充実していたため、
全く飽きることなく最後まで楽しく聞かせていただきました。
1回生のみんな、よく頑張ったね~~!!パチパチパチ!!


 さ、頑張った後はお楽しみの時間が待っています。写真コンテストの結果発表です!
1回生のみなさんが研修旅行で撮影した写真で、これは!というものを1人2点ずつ
出品してもらい、発表会に参加している方々に投票していただきました。 
今年は投票結果第1位、第2位と各先生からの先生賞を用意いたしました。
先生賞は先生おひとりおひとりの個性溢れる賞品が用意されていて、
受賞した学生さんがとってもうらやましいな~~!と思えるものばかりでしたよ!!

どういう写真なのか、撮影者本人に解説していただいています。
 
この写真は岡田先生賞を受賞しました!いいな、いいな~!!


学生のみなさんは緊張も解けて、素敵な笑顔になっていました。
受賞した写真を見ながら、どういうシチュエーションでどういう狙いで撮影したのか、
撮影者本人に解説をしていただきました。
いやー、ほんと笑いあり、センスありの良い写真ばかりでしたよ。

そんなこんなで丸一日かけた研修旅行発表会となりました。
1回生のみなさん、本当にお疲れ様でした。

2012年7月30日月曜日

文化財保存修復演習Ⅰ(仏像の塗膜断面観察)

  
   文化財保存修復演習Ⅰではお預かりしている京都府舞鶴市布敷地区に伝わる2躰の仏像について、塗膜断面観察も行っております。 
7月5 ・19日の授業では作製したプレパラートを偏光顕微鏡と走査型電子顕微鏡で観察しました。その結果を報告します。

 

まず剥落した塗膜を用いてプレパラートを作製しました。


 作製したプレパラートを偏光顕微鏡で観察、撮影しました。



撮影した漆塗膜断面の写真がこちらになります。
下から下地層があり、最上層が漆の層です。



偏光板を通して撮影した写真がこちらになります。



漆層は暗くて見えず下地層は光ってみえます。
下地層に見える水平方向に糸のように見えるのが貝殻胡粉の特徴です。
このことより下地層には胡粉が含まれて可能性があることがわかりました。



次に走査型電子顕微鏡で観察を行いました。


電子顕微鏡で撮影した写真がこちらになります。
上層に薄く、白く反射しているのが金箔層です。



金箔層付近を拡大した写真です。




下地層、金箔層について成分分析を行いました。
下地層の分析結果がこちらになります。
Ca(カルシウム)が検出され、これは胡粉下地であることが確実になりました。


 
金箔層の分析結果がこちらになります。 
Au(金)が検出され、金があることがわかりました。

  

以上が今回の観察で明らかになったことです。