2013年7月25日木曜日

7/27(土)、28(日) オープンキャンパス開催!!

みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
大暑も過ぎ、本格的な夏ですね。
京都は蒸し暑い日が続いておりますが、じっとりじわじわと暑いのも醍醐味ですね。


さてさて、今週末、オープンキャンパスを開催いたします。

オープンキャンパス詳細はこちら→オープンキャンパス特設サイト

今回は夏期コミュニケーション入学直前のオープンキャンパスとなります。
「夏期コミュニケーション入学直前徹底アドバイス」もありますので、
エントリーを考えている方、必見の内容となっております。
また、今回は夏期コミュニケーション入学の仮エントリーができます。
エントリーするぞ!と決めている方も、どうしようかなー?と迷われている方も
本学に足をお運びくださいませ。実際に自分の目で確かめてみることが大事!です。


そして、歴史遺産学科ブースでは、教員相談コーナーやワークショップを実施予定です。
今回のワークショップの内容は下記の通りです。

1.「時代装束と伎楽面・舞楽面を着用して、記念撮影しよう!」

内容:オープンキャンパス来場記念に、先輩達が制作した時代装束とお面を
    付けて撮影をしてみませんか。その場で写真をプリントアウトしてお渡しします。
会場:学科ブース内(人間館1階 ギャルリ・オーブ)
開催時間:10:00~16:00 (随時)
時代装束を着る機会はなかなかないので、この機会にチャレンジしてみてくださいね~!


2.「顕微鏡をのぞいてみよう」

内容:顕微鏡はミクロの世界です。様々なものを顕微鏡でのぞいて、どういう風に
    見えるのか、ミクロの世界を体験してみましょう。
会場:J15教室(直心館1階) 
    ※学科ブースからご案内いたします。スタッフにお声がけくださいませ。
開催時間:10:00~16:00 (随時)


3.「保存修復体験〜木を修理してみよう!〜」

内容:日本は木の文化です。建築物や日々の生活用具など、多くのものが木で
    作られています。木は虫に食われて傷むことがあります。このワークショップでは、
    実際の修理作業で用いている虫食い痕の修理を体験できます。
        是非チャレンジしてください。
会場:J13教室(直心館1階)
    ※学科ブースからご案内いたします。スタッフにお声がけくださいませ。
開催時間:10:00~16:00 (随時)
虫食い痕をどうやって補修するのでしょうか?実際に体験してみてくださいね。

4.「拓本体験」

内容:瓦や古銭、手鏡などの実物資料で、拓本を取る体験をしてみましょう。
    拓本を取ることで見えてくる情報が
会場:学科ブース内(人間館1階・ギャルリ・オーブ)
開催時間:10:00~16:00(随時) 


以上の4つのワークショップを開催しています。

ワークショップ以外にも、学科ブースでは教職員、学生スタッフが常駐していますので、
歴史遺産学科の授業内容や学生生活などで疑問や質問、気になることは何でも
聞いてくださいね。

歴史遺産学科スタッフ一同、みなさんとお目にかかれることを楽しみにしています!

2013年7月19日金曜日

京都府舞鶴市布敷地区に伝わる仏像の修復

昨年度の授業から引き続き、京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる仏像2躰をお預かりして仏像の修復技術を学んでいます。 
現在、欠損した箇所の補修作業を行っています。その途中経過を報告します。 
今回は如来の進捗状況についてご報告します。

如来の欠損個所は裳先、右手、左手の指先でした。

裳先の補作です。


像底には布が貼られていたので補作部分にも布を貼りました。



右手の補作は元来空いていた穴を利用し、


竹串を用いて接着しました。


接着後はこのようになりました。


 
右手接着後も形の調整を行いました。



左手指先も補作しました。




 如来も補作した箇所に漆を塗りました。
右手



左手指先補作部分


 
裳先補作部分



 その後、金粉による表面仕上げをおこないました。
表面仕上げ後



右手部分の仕上げはこのようになりました。

以上が如来の修復作業進捗状況になります。

次回は台座の修復作業進捗状況をご報告したいと思います。





2013年7月15日月曜日

京都府舞鶴市布敷地区に伝わる仏像の修復


昨年度の授業から引き続き、京都府舞鶴市布敷地区の弥勒堂と文殊堂に伝わる仏像2躰をお預かりして仏像の修復技術を学んでいます。
現在、欠損した箇所の補修作業を行っています。その途中経過を報告します。
今回は文殊菩薩の進捗状況についてご報告します。

文殊菩薩の欠損箇所は、左手とその持物、腹部の衣文、左足、右足の接続部分でした。

左手とその持物である巻物の補作。

腹部の衣文の補作。



持物の剣の補作。
持物の剣の補作(アップ)。



左足の補作中です。写真は接続する角度を調整しているところです。



右足は残されていましたがうまく接続できなかったので、うまくつながるよう補修しました(補修前)。

右足補修後





そこから残されていた右足を接続しました。写真は補作した左足も接続して漆を塗ったところです。





隙間が空いてしまっている箇所には木屎漆を充填しました。 

補修し、接着した箇所に漆を塗りました (1)。


補修し、接着した箇所に漆を塗りました (2)。


お顔など木地が露出してしまっている箇所にも漆を塗りました。


以上が現在までの文殊菩薩の進捗状況になります。

次回は如来の作業進捗状況をご報告したいと思います。  





2013年6月28日金曜日

7/7(日)授業公開オープンキャンパスのお知らせ

みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
6月も終わりに近づきました。6月30日は夏越の祓です。
京都の多くの神社では、茅の輪が飾られます。
その茅の輪をくぐることで、半年間の汚れを祓い清め、無病息災を願います。

さてさて、7月7日(日)は本学の授業公開オープンキャンパスです。
詳細はこちら→京都造形芸術大学オープンキャンパス(大学HPに飛びます)

この日は通常行なわれている授業をそのまま公開しています。
普段の様子を見ることができますので、大学の講義ってどんなのかな?と思っている方は
一度ご覧ください。臨場感いっぱいの授業を見ることができますよ。

オープンキャンパス当日、歴史遺産学科では下記8つの授業を公開しています。
授業タイトル、講時、教室、テーマ、担当者を記載しています。
授業内容については、大学HPに詳しく 書いていますので、チェックしてみてくださいね!
授業詳細はこちら→7月7日(日) 授業公開オープンキャンパス 全授業公開リスト


<7/7(日) 歴史遺産学科 授業公開オープンキャンパス一覧>

1.「歴史遺産学概論」 1講時(9:00~10:20) 於:J24教室(直心館2階)
  テーマ:「日本庭園と国際交流」
  担当者:仲 隆裕 先生 

2.「人文地理学」 1講時(9:00~10:20) 於:J13教室(直心館1階)
  テーマ:「風景画にひそむ権力」
  担当者:上杉 和央 先生 

3.「文化財保存修復論Ⅰ」 2講時(10:40~12:00) 於:J24教室(直心館2階)
  テーマ「保存環境(保管と管理)の科学」
  担当者:山田 卓司 先生 

4.「日本史特講Ⅱ」 2講時(10:40~12:00) 於:J32教室(直心館3階)
  テーマ:「各時代の日記から見る人物像・時代像」
  担当者:末松 剛先生

5.「フィールドワークⅢ」 3,4,5講時(13:10~17:50) 於:J24教室(直心館2階)
  テーマ:「フィールドワーク報告発表会」
  担当者:伊達 仁美 先生/町田 香 先生

6.「文化財保存修復基礎演習Ⅰ(歴史遺産基礎演習Ⅰ)」 3,4講時(13:10~16:10)
  於:J12教室(直心館1階)
  テーマ:「絵画・書跡(掛軸・巻子)の保存修復のための調査」
  担当者:大林 賢太郎 先生

7.「文化財保存修復基礎演習Ⅰ(歴史遺産基礎演習Ⅰ)」 3,4講時(13:10~16:10) 
  於:J14教室(直心館1階)
  テーマ:「マイ箸製作」
  担当者:岡田 文男 先生

8.「文化財保存修復基礎演習Ⅰ(歴史遺産基礎演習Ⅰ)」 3,4講時(13:10~16:10)
   於:J11教室(直心館1階)
  テーマ「繧繝彩色制作」
  担当者:中神 敬子 先生


オープンキャンパス当日は、人間館1階で教員相談コーナーも設けています(9:00~16:30)。
歴史遺産学科の授業のことや大学生活などについて分からないことや不安なことがあれば、
いつでも聞きに来てくださいね。

日常の大学を体験でき、大学に関する不安も解消できる一石二鳥のオープンキャンパスです。
この機会にぜひ一度、本学にご来校ください。

歴史遺産学科の教職員一同、みなさんのお越しをお待ちしています!

2013年6月25日火曜日

6/16(日)体験授業型オープンキャンパス

こんにちは。歴史遺産学科の副手です。
梅雨に入ったと言うのにあまり雨が降らず、日差しがどんどんと強くなってどうなる事かと思えば、
一転、大雨による土砂崩れなどがあったり、みなさんも天候の変化にはお気を付け下さい。

さて、去る6月16日(日)、本学では体験授業型のオープンキャンパスが開催されました。
歴史遺産学科では、まず最初に『歴史遺産とはナニか』というミニレクチャーがあり、その後、
演習体験をしてもらいました。
演習を体験した後には、成果や感想などについてミニレポートの作成といったプログラムです。

今回体験していただいた演習は、以下の3つです。
①修復のための和紙漉き
②仏像の観察と金箔の成分分析
③民俗文化財の計測
以上、3つの演習の中から2つを選択してもらい、各40分ずつ体験してもらいました。


まずは本日の授業説明です。

仲先生による講義の後、演習のクラス分けをしました。

さあ、演習開始です。

①修復のための和紙漉き
まずは、和紙とはナニか。
古文書などに使われている紙の種類や用途などについて話を聞き、色々な種類の紙に
触れてもらいました。

そして、実際に紙を漉いてもらいました。



②仏像の観察と金箔の成分分析
江戸時代の仏像の塗装材料・構造について観察。間近で見ると、色々な発見があります。

さらに、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて平等院の阿弥陀如来坐像の金箔を観察しました。
観察できた画像は、金箔が何層にも重なっていることがわかる画像でした。



③民俗文化財の計測
民俗文化財の中でも、地域色豊かな祭礼に用いられる『剣鉾』の計測を行いました。
こういった地道な作業をコツコツと行ない、データを収集することが、
歴史遺産の調査、研究には欠かせない、とても大事なことですね。

計測方法は、先輩(3回生)がマンツーマンで優しく指導してくれました。


演習体験後は、ミニレポートの作成です。最後にアンケート記入を実施し、授業終了です。


今回の体験授業では、時間が短かったこともあり、紙漉きが上手くいかなかったけど
やり直せなかった人や、測定が全て終了しなかった人なども居たので、
「質問やリベンジをいつでも受け付けています。興味があれば、遊びにいらっしゃい」と、
参加者に声をかけました。

次回は7月7日(日)に公開授業を行います。
今回は、毎週金曜日に実際に行っている授業を見学していただけます。
普段の授業がどんな様子で行われているか、興味のある方は是非ご参加ください。

また、学科別の相談コーナーもあります。
少しでも気になることがあれば、どんどん質問しちゃってください。
沢山の方のご来校をお待ちしています。